15時間で速習 英語耳 頻出1660語を含む英文+図で英会話の8割が聞き取れる【松澤 喜好】【デイビッド・セイン】

はじめに

有名著者×ベストセラー続編×最強コンセプト、ニーズに答える一冊

せっかく英語勉強するのであれば、ハズレ教材を引いて時間を無駄にしたくないと思います。
英語教材として定評のある「英語耳」の続編であり、
英語教材の著者として有名な「デビット・セイン」氏を監修に迎え、
頻出単語1660語を盛り込んだ簡単な英文で構成され、

音声スピードはTOEICより30%高速

本書は、英語学習本の完全体といえそうです。

ポイント

  • 英語学習の普遍の名作「英語耳」の続編をやりたい方
  • 簡単な英文で頻出単語をマスターしたい方
  • 信頼できる著者の教材で英語学習をしたい方

実際に使ってみて

私自身この教材を5周、100回音読を繰り返しました。

良かった点

頻出単語1660語をマスター

例文を音読 ・ヒアリングすることで、正しいイントネーション・ヒアリング力を習得できる、しかも例文は頻出単語を含んだ簡単な英文で構成されている。しかも音声スピードはネイティブレベル
英文を繰り返し音読することで、頻出単語を習得することができます。

■アプリ紹介
音源の無音箇所(ネイティブスピーカーの息継ぎ箇所)を判別し、リピーティングのための空白時間を自動で挿入してくれます。このアプリを併用することで、自分で音声編集することなく、リピーティング(=音読パッケージトレーニング)できるようになります。また、倍速再生もできます。

「repeart 無料アプリ」このアプリは無音時間を自動(設定可能)で抽出し、リピーティングのための空白を設定してくれる。また、再生速度の変更も自在にしてくれる。

正しいイントネーションをマスター

発音記号の習得ができます、この辺は「英語耳」の続編ということで納得。

スピーカーはアメリカ人で、クセのない発音です。
TOEICより約30%高速の英文音声、とありますが、個人的にはTOEICのオーストラリア人スピーカーくらいのスピードに感じました。

悪かった点

英文が不自然?入ってこない

個人的な感想ですが、例文が不自然でした。

簡単な例文で頻出単語を習得するのは「DUO3.0」に通じるコンセプトで、暗唱するのにタイパ、コスパが良いのですが、
肝心の例文は、意図的に中1中2レベルに落としたような文章、不自然にピリオドで区切られている文章、でした。

英文自体はネイティブチェックを受けている、中学レベルの簡単な英文で構成されている、ということで、一見良さそうなんですが、
実際に音読してみると、あえて関係代名詞や分詞構文使用しないようになっているのが、かえって不自然な英文な感じがしてしまいます。
私は5周100回音読をやってみましたが、「短文暗唱」するような気は起こりませんでした。

「DUO3.0」のような自然で重要な単語で構成されていない。
「速読英単語」のような自然な英文ではなく、音読を楽しめない。

TOEICスコアUPする?

TOEICスコアの最短距離を狙うのであれば、想定問題集を回したほうが良いと思います。

本著のアマゾンサイトページを見てみると、「TOEIC」というワードを使った宣伝文があります。
また、TOEICスコア900点超えのMくんのエピソードも掲載されています。

しかし、頻出単語1660語をカバーしているとはいえ、初心者向けの必須単語がほとんどであり、TOEIC向け単語ではありません。
英文もTOEICリスニングパートのようなビジネス英語ではありません。

これをやってTOEICスコア上がるのかいな、と感じます。売るために無理くり「TOEIC」を登場させて絡ませるような印象でした。

高速スピード音声・・・

TOEICより約30%高速ということですが、個人的には、音声スピードは特段早いという印象はなく、ネイティブスピードという感覚でした。
また、高速の音声、というコンセプトは悪くないのですが、音声再生においてスロースピードとの組み合わせがないため、本当にこのやり方で良いのかどうかが微妙に感じました。
この点、「英語のハノン」のように、スロースピートとネイティブスピードの組み合わせの学習が日本人には良すぎるため、
高速スピード一本槍の本著のコンセプトは、私には疑問に感じられました。

まとめ

有名著者×ベストセラー続編×最強コンセプトで英語学習をしたい人にはおすすめです。

個人的には、あまり合いませんでした。