TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 STANDARD 1800 ver.2 【音読】【教材紹介】
はじめに
「音読パッケージをやりたいが、TOEICのスコアが上がらない。」
「TOEIC特化の試験勉強はやりたくないが、英語の勉強は続けたい。」
音読で英語の総合力を向上させたいと思っているものの、英語力の物差しがTOEICスコアとなっている社会人環境下では、純粋に音読メインで英語に取り組みたくても、TOEICスコアを意識せざるを得ません。
みるみる、ぐんぐんなどの音読パッケージ教材は、TOEIC向けになっていません。英語力を測定するためにTOEICスコアを利用するのであれば、別途TOEIC用のボキャビルや文法対策をしないといけません。
TOEIC教材はリスニング対策でも長文対策でも文法対策でも、最近の教材は基本的に音源はついています。
ただ、音読用に最適化されているとは限りません。音読パッケージにするのであれば、自分で(ダブルカセットデッキで)リピーティングできるように教材を編集しないいけないため、手間がかかります。
この記事では、 音読パッケージによるトレーニングを続けたいが、TOEIC教材でリピーティングできるものがない、そのような悩みを持っている方に最適な教材を紹介します。
ポイント
- TOEICで音読パッケージトレーニングができる
- TOEIC単語帳としてだけでなく、TOEICPart2、3、4、7対策として優秀
- リスニング対策としても優秀
実際に使ってみて
私自身この教材を5周ほど繰り返しました。
またネイティブの友達に見てもらいましたところ、英文は自然で違和感がない、表現も古くない、とのことでした。
良かった点【効果】
TOEICで音読パッケージできる
結論から言うと、音読パッケージという素晴らしい勉強法で、TOEIC対策することができます。
この本はpart2、3、4、7の想定問題をベースにした文章文脈型単語帳(速読英単語の型)ですが、単語帳というより音読・シャドーイングのための教材です。
これを使って音読パッケージトレーニングをしようとすると、自分で(ダブルカセットデッキで)リピーティングできるように教材を編集しないいけないため、手間がかかります。
しかしリピーティングや倍速再生できるアプリを利用することでこの手間を解消することができます。
■アプリ紹介
音源の無音箇所(ネイティブスピーカーの息継ぎ箇所)を判別し、リピーティングのための空白時間を自動で挿入してくれます。このアプリを併用することで、自分で音声編集することなく、リピーティング(=音読パッケージトレーニング)できるようになります。また、倍速再生もできます。
「repeart 無料アプリ」このアプリは無音時間を自動(設定可能)で抽出し、リピーティングのための空白を設定してくれる。また、再生速度の変更も自在にしてくれる。
TOEIC対策として優秀(Part1、2、3、4、7)
Part1、2、3、4、7対策として優秀です。
この本は主にPart2、3、4、7ライクの英文を使用した文脈型単語帳(速読英単語)になっているため、繰り返し音読することでPart3、4はほぼ聞き取れるようになります。
Part1、2もほぼ聞き取れるようになり、ひっかけも見抜けるようになります。
また、音読を繰り返すことで単語が定着するため、読むスピードが上がるようになってきます。時間切れも徐々に減ってPart7のスコアも着実にUPします。
Part3、4、7に特化した対策本は多いですが、そのような対策本を使う場合は単語対策は別途必要になります。
この本よりも有名で評判の良い単語帳は他にありますが、この本を使って音読パッケージすることで、TOEIC頻出単語、リスニング、長文対策ができます。速読速聴のコンセプト「一石五鳥」を実現できるようになります。
リスニング対策としても優秀
この本の音源は、アメリカ(男性1人)、イギリス(女性2人)、カナダ(女性1人)、オーストラリア(男性1人)の4カ国のスピーカーが使われています。そのためリスニング対策として十分戦えます。
カナダイントネーションはアメリカに近いのでクセは少ないですが、クセの強いイギリス、オーストラリアイントネーションに慣れることができるので、本番のリスニング対策になります。
問題と選択肢の先読み練習もできる
TOEIC本番のような3つの設問ではないものの、1Unitにつき1つの設問があります。
結果的に何周も繰り返すことになるので、回答は暗記してしまうものの、毎日の音読練習の中で、設問と選択肢の先読みの練習ができるようになります。
悪かった点
Kindle対応していない
Kindle対応していないことが最大のデメリット。
本自体はそれなりに厚さがあり、これを持ち運ぶのは難儀です。
音読パッケージトレーニングは声を出すので、基本的に家でやることが多く、紙面でも問題ないように思えますが、汚れやすかったり立てかけにくかったり、今の時代Kindle対応していないのは不便すぎます。
若干単語が古い?
また、若干単語が古いこともデメリットに挙げられます。
最初のバージョン(Ver.1)が2012年のもので、現行バージョン(Ver.2)は2019年でした。
Ver.1から2の変更箇所は、「新形式問題に対応し、第1部の英文の約20%を刷新。見出し語を約10%差し替え。」とのこと。
私見ですが、私が2023年のTOEICを受けた際は、多少単語がマッチしないような感想を持ちました。
TOEICスコアの最短距離ではない
これはデメリットとは言えないかもしれませんが、時間がかかります。
TOEICスコアの最短距離を狙うのであれば、想定問題集を回したほうが良いと思います。
「英語上達完全マップ」では、音読パッケージトレーニングは最終的に100周の音読を行うことを推奨されています。
サイクル法で1冊を何回転も行うことになりますが、この本は1冊124Unitsあるため、ペースにもよりが毎日やっても半年以上費やすことになります。
逆に言うと、そのくらい回せば単語も定着してくるので、ニュース記事のようなトピック系音読教材よりも、TOEICテイストの文脈型単語帳となっているこの教材が結果的にコスパ、タイパともに優秀でしょう。
まとめ
音読パッケージをやりたいが、TOEICのスコアが上がらない。
TOEIC特化の試験勉強はやりたくないが、英語の勉強は続けたい。
このような悩みを持たれた方にとっては、最強の教材です。